台湾を象徴する建物のひとつが台北101です。台北市内であれば、どこにいてもこのランドマークが目に入り、自分が台北のどのあたりにいるのかがわかってしまうほどの存在感なのですが、台北101はただ目立つだけの高層ビルではなく、観光スポットとしてもとても魅力的な建物になります。
台北101にどのような魅力があるのか、そしてどのような歴史背景で建てられたかなどをご紹介し、より多くの日本人に台北101に対してもっと親しみを持ってもらえる内容になっています。台湾には何度も行っているけど、実はまだ台北101には行ったことがないという人はぜひ参考にしてください。
台北101の歴史と建築的特徴
台北101の「101」は、地上101階建てであることを示しています。完成したのは2004年で、当時としては世界一の高さを誇るビルとしてギネス世界記録に認定されています。そんな台北101の歴史や建築物としての特徴についてご紹介していきます。
台北101の歴史
台北101の着工は1999年で、5年の歳月をかけて2004年に完成しました。台北の財務中心地に建てられ、ビジネスオフィス、観光スポット、ショッピングセンターなど多様な機能を兼ね備えています。また、地下にMRTの「台北101/世貿駅」があり、天候の影響を受けることなくアクセスできる利便性の高さで、連日多くの人たちで賑わっています。
台北101が完成した当時の高さは509.2メートルで、世界一の高さを誇るビルしたが、2010年にドバイのブルジュ・ハリファが完成したことで世界一の高さではなくなっています。さらに世界の高層ビル建築ラッシュがあり、台北101は現在世界第10位の高さとなっています。
ちなみに日本でもっとも高いビルは麻布台ヒルズで、高さは330メートル。東京スカイツリー天望回廊でも450メートルですので、台北101の展望台からは日本では見ることのできない風景を楽しめます。
建築的特徴
台北101を見上げたときに、そのデザイン性に魅力を感じる人もいますよね。ベースとなるデザインは竹の節を模したもので、台湾の伝統と文化を表しています。また、8という数字が中国文化で繁栄と富を象徴するため、8階ごとに構造が変わるデザインになっています。
これだけの大きな建物で、しかも台湾は日本と同じように地震が多い国となると、地震に耐えられるのか不安に感じる人もいるかもしれませんが、耐震性と免震性に優れた設計が施されており、さらには台風などの強風対策とし660トンのTMD（チューンドマスダンパー）が設置されています。
ちなみに台湾101のイメージキャラクター「ダンパーベイビー」は、このダンパーをモチーフにデザインされています。
さらに台北101は革新的かつ省エネ設計で造られており、世界最大級の環境対応配慮型の超高層ビルになります。さらに雨水を再利用する「再生水システム」や省エネの照明システム、エネルギー管理制御システムなど最新のテクノロジーを導入して環境に対して配慮されています。
展望台からの眺望は必見
台北101は外から見ても美しいのですが、展望台からの眺望も必ず見ておきましょう。すでにお伝えしましたように、東京スカイツリー天望回廊よりも高い位置から台北の街を360°見渡すことができ、さらに展望エリアの最上階である91階は屋外展望になっており、足がすくむような高さを実感できます。
天気によってどこまで見えるか違ってくるので、おすすめなのはもちろん青空が広がる日。台北は雨の日が多いので、青空が見えたなら別の予定を変更してでも、台北101に登るのがおすすめです。そして言うまでもありませんが、夕景や夜景も素晴らしいものがあるので、数回にわけて登るのがおすすめです。
ちなみに展望台のチケット売り場は5階にあります。自動販売機は日本語に対応していますので、迷うことなくチケットを購入できます。
台北101展望台
料金：600元（ファストパス：1200元）
定休日：なし
営業時間：10:00～21:00（入場及びチケット販売は20:30まで）
ショッピングとレストラン
台北101は地下5階から地上6階までがショッピングモールになっていて、高級ブランドから台湾ならではのユニークなアイテムまで幅広く揃っています。もちろん雨に濡れることもありませんので、雨の1日を過ごすのにぴったりなスポットになります。
台北101はレストランも充実しています。85階には台湾の景色を楽しめる高級レストランが2軒、86階にも1軒のレストランがあります。あまり予算がないという場合には35階のレストラン＆カフェエリアもおすすめです。台湾らしさを楽しみたいなら地下1階にあるフードコートがいいかもしれません。
休日はショッピングエリアもレストランエリアも混雑していますので、ある程度時間に余裕を持って行くことをおすすめします。
台北 101 ショッピングモール
営業時間 : 日～木 : 11:00～21:30、金土 : 11:00～10:00
台北101のカウントダウンイベント
年末年始に台湾に行くなら、必ず参加したいのが台北101のカウントダウンイベントです。台北101では新年を祝う花火を元旦の0時から約3分間打ち上げています。このイベントのために台湾の各地から若者が集まってくるほどで、台北101そのものが花火によってアート作品になります。
ただし、あまりに多くの人が集まることもあり、当日の19時から交通規制が発生し、道路も封鎖されるところも出てきます。基本的にはタクシーで台北101に近づけなくなりますので、MRTで移動するようにしてください。そして場所取りは21時までに終わらせておかないと、いい場所で花火を見ることができません。
おすすめなのは風上になる台北101の北側や東側で信義区、内湖、大直地区の公園で、食べ物や飲み物を用意して待機しておきましょう。写真を撮りたいという人は松仁路や松智路などを下見して、台北101の全景が見える場所を確保しておいてください。
台北ナビで最新情報が掲載されますので、そちらのチェックもしておきましょう。
台北101のアクセス方法
台北101は台北の中心地にあるので、MRTやバス、タクシーだけでなく自転車でもアクセスできます。それぞれのアクセス方法を見ていきましょう。
MRT（地下鉄）を利用する場合
最寄り駅：淡水信義線 台北101/世貿駅（台北101/World Trade Center Station）
台北101/世貿駅の2番出口が台北101に繋がっています。
バスを利用する場合
最寄りバス停：台北101/世貿中心
台北市内のあちこちから台北101へ向かうバスがあります。Googleマップを使ってバス番号を調べて乗車しましょう。バスの乗り方については別記事がありますので、そちらをご参照ください。
タクシーを利用する場合
バス移動が不安で、MRTも何度も乗り換えが発生する場所からアクセスするならタクシーが便利です。市内からの移動なら比較的安価に移動できますので、2人以上で移動するならタクシーも選択肢に入れておきましょう。タクシーの乗り方についても別記事がありますので、そちらもチェックしておいてください。
自転車を利用する場合
台北にはレンタサイクルのYouBikeがあり、市内の各地のステーションが設置されています。もちろん北101周辺にもYouBikeのステーションがあるので、自転車でアクセスすることも可能です。台湾の風を感じながら移動したい人は自転車を使ってアクセスしてみましょう。
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