
旅が素晴らしいものになるかどうかは、天気や気温で決まると言っても過言ではありません。とくに観光スポットを巡る海外旅行の場合は気候がいい季節を選びたいところです。台湾旅行ももちろん、天気はとても重要です。雨も風情がありますが見える景色がまったく違ってきます。
何十回と台湾を訪れていますが、1回だけ数十年に1度の大雨に当たってしまい、移動も含めて不便な思いをしたことがあります。そのような残念な思いをしないで済むように、ここでは台湾、台北の平均気温や降水量、季節に応じた最適な服装などの情報をまとめてご紹介します。
台湾の気温と降水量
台湾は沖縄よりも南にありますので、年間の平均気温は沖縄よりも暖かく、夏場を除いて比較的過ごしやすいのが特徴です。ただし北側にある台北と南側にある高雄では、平均気温や降水量に違いがありますので、それぞれの平均気温や降水量、と気候の特徴をご紹介します。
台北の気温と降水量

月 | 最低気温 | 最高気温 | 平均降水量 |
---|---|---|---|
1月 | 14℃ | 19℃ | 62.8ml |
2月 | 14℃ | 19℃ | 96.1ml |
3月 | 16℃ | 22℃ | 104.8ml |
4月 | 19℃ | 25℃ | 116.1ml |
5月 | 23℃ | 29℃ | 177.2ml |
6月 | 25℃ | 31℃ | 186.0ml |
7月 | 27℃ | 33℃ | 115.0ml |
8月 | 26℃ | 33℃ | 170.1ml |
9月 | 25℃ | 30℃ | 198.0ml |
10月 | 22℃ | 27℃ | 115.9ml |
11月 | 19℃ | 24℃ | 90.8ml |
12月 | 16℃ | 20℃ | 64.9ml |
台北の冬は最高気温が20℃以下になる日もあり、雨が降ると肌寒く感じます。冬は夏と比べて雨の日は少なめですが、それでも週末だけの旅行の場合、滞在期間中ずっと雨というケースもあります。
さらに6月から10月にかけては降水量が多く、秋になると台風などにより天候が大荒れになることもあります。ちなみに人気の観光スポットの九份は年間の2/3が雨になるので、旅のプランに入れている人は台北の天気が快晴でも折りたたみ傘を持っていきましょう。
高雄の気温と降水量

月 | 最低気温 | 最高気温 | 平均降水量 |
---|---|---|---|
1月 | 15℃ | 24℃ | 14.7ml |
2月 | 26℃ | 24℃ | 18.8ml |
3月 | 19℃ | 27℃ | 27.0ml |
4月 | 22℃ | 29℃ | 52.7ml |
5月 | 25℃ | 30℃ | 156.4ml |
6月 | 26℃ | 31℃ | 261.0ml |
7月 | 26℃ | 32℃ | 255.9ml |
8月 | 26℃ | 31℃ | 318.2ml |
9月 | 25℃ | 31℃ | 194.5ml |
10月 | 23℃ | 30℃ | 58.8ml |
11月 | 20℃ | 28℃ | 27.6ml |
12月 | 17℃ | 25℃ | 15.6ml |
高雄は台湾の中でも南国の雰囲気が漂うエリアで、実際に常夏というイメージがぴったりなエリアでもあります。ただし、冬は温かいものの夏は降水量が多いこともあって、気温がそこまで高くなりません。最高気温は高雄よりも台北のほうが高くなる傾向にあります。
6〜8月の空はほぼ曇りで、とにかく雨が降ります。しかも高尾の夏は台風が上陸する可能性もあります。このため、夏は観光に適しておらず、訪れるなら10〜5月がおすすめです。
台湾の服装

基本的には沖縄に旅行するイメージで服装を用意しましょう。4月から10月までは日本の夏の服装でOKですが、飲食店や地下鉄などでは冷房がしっかりと効いていますので、薄手の羽織るものがあると便利です(むしろ持っていかないと大変です)。
11月から3月までは日本の秋の服装が適しています。半袖シャツだと寒いので長袖を用意してください。また12月から2月になると現地の人たちがダウンジャケットを着るくらい、それなりに冷えます(特に夜間)。日本人だとダウンジャケットは不要ですが、少し暖かいアウターを1枚用意しておきましょう。
ただし、服装に関してはそこまで気にする必要はありません。台北ならユニクロも無印良品もありますし、東京や大阪といった大都市と変わらない感覚で買い揃えることができます。衣類に限らず、足りないものはほとんど現地調達できますので、何か忘れたら買い出しに出かけましょう。
また、台北は1年を通して雨の日が多く、高尾でも夏は高確率で雨になるので、折りたたみ傘は必須です。もちろん現地調達できますが、どのタイミングで雨が降ってくるかはわかりませんので、傘もしくは雨具は事前に用意して、常にかばんの中に入れておきましょう。
台湾のベストシーズン

台湾のベストシーズンは何を目的にするのかによって変わりますが、人気が高いのは6月から8月にかけての夏。気温が高く雨になる日が増えるので、天候的にはあまりおすすめではありませんが、夏の暑さこそ台湾の魅力。果物も夏場に旬を迎えるものが多く、生マンゴーのかき氷を楽しめます。
景色を楽しみたいなら、雨が降りにくい冬がおすすめです。淡水の夕日や象山の散策などを楽しみたいなら、天候に恵まれやすいこの季節がベスト。少し肌寒くなると、温かい料理がさらに美味しく感じるといったメリットもあります。
快適さを優先するなら春と秋。気候がいいだけでなく、観光客もそれほど多くないため、人気スポットでもそれほど混雑しません。しかもホテルの料金や航空券代が安くなるので旅費を抑えられます。ただしGWやシルバーウィークは航空券が値上がりしやすいので、安く台湾を楽しみたいなら大型連休は避けておきましょう。
台北のライブカメラ
Youtubeに台北のライブカメラが設置されています。リアルタイムの天候がわかりますので、台湾旅行が近づいてきたら毎日チェックしておきましょう。
まとめ:台湾は雨や台風のリスクがあるので秋から春にかけてがおすすめ
台北は年間を通じて雨が多く、人気の観光スポットである九份や基隆は高確率で雨が降ります。常夏の高雄は雨季と乾季がはっきりしており、6〜8月は曇り空が基本で降水量も多くなります。このため、台湾旅行をするときには折り畳み傘が必須です。
台湾でくっきりとした青空を楽しみたいなら、秋か春がおすすめです。冬も日本よりは温かく、オフシーズンということで観光客が少ないといったメリットがあります。このため、台湾旅行を計画するなら秋から春にかけてがおすすめ。
それでも夏には南国のフルーツが旬を迎えるなど、夏には夏だけの魅力があります。このため、夏は絶対に避けるべきというわけではありません。ただし、夏の台湾は台風のリスクがあることも頭に入れておいてください。
大切なのは季節ごとの特徴を把握して、旅のプランを決めておくことです。台北や夏の高雄を訪れるなら雨のプランも立てておき、天候に合わせて台湾旅行を楽しみましょう。