楽しいはずの台湾旅行が、不注意で台湾に持ち込めないものを持ち込んでしまった結果、旅行どころではなくなってしまったなんてことがあります。ただ、持ち込み禁止物に関しては、台湾に限らずどの国も「知らなかった」では済まない大きな問題に発展するため、きちんと事前に把握しておく必要があります。
たとえば、日本ではすでに定着している電子たばこや加熱式たばこは、台湾に持ち込むことができません。それどころか高額な罰金を支払う必要があり、それこそ「知らなかった」では許されないトラブルになってしまいます。そうならないためにも、持ち込みできるものとできないものをしっかり把握しておきましょう。
台湾に持ち込みできないもの
- 肉製品や果物、野菜
- 電子たばこ(加熱式たばこ)
- 生きた動物
- 未調理の卵(半熟卵はNG)
- 動物性成分の肥料や飼料
- 生乳
- 生物製剤
- その他未処理の動物製品
- ツバメの巣
- 活魚、魚卵の受精卵
- 生きた甲殻類や軟体動物
- 内蔵未処理の魚製品
- 動物成分を含む漢方薬材
- 偽造ブランド品
- 武器
- 麻薬品
- 貨幣、通貨、有価証券、クレジットカードなどの偽造品および偽造貨幣印刷型
武器や麻薬を台湾に持ち込む人はいないと思いますが、もちろん持ち込み禁止です。気をつけなくてはいけないのが電子たばこ(加熱式たばこ)で、台湾では電子たばこが販売も所持も禁止されています。外国人でも同じですので、電子たばこは絶対に持って行かないようにしてください。
電子たばこを持ち込んだ場合の罰金額は、5万~500万台湾元(約24万~2,400万円)とかなり高額です。さらに喫煙した場合にも、最高(約4.8万円)の罰金が発生します。「バレなければいい」と思って喫煙したら、周りの人に通報されて逮捕されることもあるので注意しましょう。
あとは乳製品と肉製品に注意が必要です。レトルト食品やカップラーメンなどを現地の友人にお土産で持って行くことがありますが、お肉を使ったものはNGです。原材料をしっかりチェックしておき、持ち込み不可になりそうなら、国内においていきましょう。
ちなみに、日本のお菓子は持ち込みOKです。ただし、果物の入った大福などは生の果物が使われているということでNGとなります。スナック菓子などであれば問題ありませんが、フルーツサンドなどもNGとなりますので、どのような形であれ生モノを持ち込まないように気をつけてください。
持ち込みするのに申請・申告が必要なもの
台湾入国時には下記の品目が、免税範囲品目となっており、申請なしで持ち込みできます。
現金、有価証券、金:米ドル1万ドル以内、台湾元10万元以内、人民元2万元以内、金2万米ドル以下の価値まで
物品:総額で台湾元20,000元までの物品
酒:1リットル以内
タバコ:紙巻タバコ200本以内、葉巻25本以内、刻みタバコ1ポンド(454g)以内
これらを越えて台湾に持ち込みする場合、申請や申告が必要になります。気をつけたいのは「総額で20,000台湾ドルを超える物品」です。約10万円を超える物品は申請が必要になるのですが、新品のパソコンやデジカメなどが荷物にあれば、簡単に超えてしまいますので、新品未開封の状態で台湾に持ち込まないように注意しましょう。
持ち込みできるかどうか悩みそうなもの
なんとなく、何がNGで何がOKなのか分かってきたかと思いますが、最後に持ち込みできるかどうか悩みそうなものを、個別に可否をお伝えします。
種類 | 可否 | 備考 |
---|---|---|
個人で使うパソコン | ◯ | |
個人で使うデジカメ | ◯ | |
個人で使うスマホ・タブレット | ◯ | |
個人で使うビデオカメラ | ◯ | |
iQOS(加熱式タバコ) | × | |
空港で買ったお土産 | ◯ | 原則OK |
モバイルバッテリー | ◯ | 容量やメーカー、型式が記載されていること |
予備バッテリー | ◯ | |
お菓子 | △ | 生のフルーツを使っていなければOK |
カップラーメン | △ | 肉エキスが入っているとNGとされることもある |
ふりかけ | △ | 肉エキスが入っているとNGとされることもある |
梅干し | △ | 種がNGとされることもある |
本 | ◯ | |
個人使用・処方薬の医薬品 | ◯ |
基本的には個人で使う範囲であれば、持ち込みできないというものはあまりありません。気をつけたいのはモバイルバッテリーで、本体にバッテリー容量が書かれていないものは没収される可能性があります。
LCCは重量制限に注意する
台湾に行くのにLCCを使う場合、それぞれ機内持ち込みできる手荷物に重量制限があります。台湾に持ち込むことができるものでも、重量制限を超えてしまうと処分するか追加料金を支払う必要があります。LCCごとに標準で何kgまで持ち込みできるのか見ていきましょう。
ジェットスター | 計2個、合計7kg |
ピーチ | 計2個、合計7kg |
タイガーエア | 計2個、合計10kg |
スクート | 計2個、合計10kg |
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