台北に行くなら、必ず訪れてもらいたい観光スポットが「国立故宮博物院」です。国立故宮博物院には、中国の歴史と文化を象徴する膨大なコレクションが展示されており、その中でも必ず見ておきたいのが翡翠の彫刻「翠玉白菜」。とても彫刻とは思えないリアルさがあり、歴史的な価値だけでなく、アートとしての価値も高い作品になります。
ただ、国立故宮博物院の魅力は「翠玉白菜」だけではありません。中国5000年の歴史と文化を感じられる約70万点以上の収蔵品の数々。常時展示されているのは6,000〜8,000程度で、定期的に入れ替えがあるので、行くたびに新鮮な気持ちで展示品を楽しめます。
中華民国政府が中国から移動させた清王朝の美術品を展示
国立故宮博物院に展示されている美術品の多くは、中華民国政府が台湾に移転する際に、国立北平故宮博物院から移動させたものになります。貯蔵品を厳選して台湾に運んだため、北京にある故宮博物館には、芸術品として価値のあるものはほとんど残っていないとさえ言われています。
中国から移動させたということで、所有権については複雑な状態にありますが、芸術品としての価値が変わることはありません。元々は清王朝が集めた宝物ですので、すなわちそれは明王朝やそれ以前の時代から積み重ねられてきたことを意味します。
人気が高いのは「翠玉白菜」と「肉形石」の2つで、展示されているエリアはどちらも常に人だかりができています。他の人も見たいので、しっかり目に焼き付けて写真を撮ったら、できるだけ早く他の人に場所を譲ってあげてください。見るべきものは他にもたくさんありますので。
常設展示の他に特別展が行われることもあります。特別展は期間限定になりますので、1日違いで貴重な展示品を見れないなんてこともあります。このため、国立故宮博物院のホームページで、どのような特別展が行われているか出発前にチェックしておくことをおすすめします。
ちなみに月曜日が休館日です。土曜から月曜までの3連休で台湾に行く方は、混雑はしますが土日のいずれかに訪れましょう。混雑を避けたい場合には、開園直後(9〜10時)や閉館前(15時以降)がおすすめです。団体客が少ない時間ですので、ゆっくりと展示を楽しめます。
中国の歴史が詰まった美術品が、台湾にあることがどうも理解できないという方は、台湾の歴史を学ぶと納得できると思います。そのような方は台湾の歴史をまとめた記事がありますので、そちらをご参照ください。
国立故宮博物院へのアクセス方法
国立故宮博物院へはMRTとバスを乗り継いでアクセスします。台北MRT「士林駅」で下車。台北市バスの紅30(他、815・304・300・255・小19・小18・市民小型バス巴1でもOK)に乗り換え、「故宮博物院バス停」下車してください。
国立故宮博物院施設概要
名称 | 国立故宮博物院 |
住所 | 台北市士林区至善路二段221号 |
アクセス | 台北MRT「士林駅」を下車 台北市バスの紅30に乗り換え「故宮博物院バス停」下車 |
開館時間 | 09:00~17:00 |
休館日 | 月曜日 |
入場料 | NTD $350(18歳未満無料) |
Web | https://www.npm.gov.tw |
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