
日本から台北に行く場合、松山空港を利用するのが便利ですが、LCCなどリーズナブルな料金で航空券を購入できる航空会社は桃園国際空港を発着するケースがほとんどです。桃園国際空港からの移動はエアポートMRTを使うのが便利ですが、深夜に到着した場合にはエアポートMRTの運転が終了しています。
このため、いくつかの移動方法を知っておきたいところです。そこでここでは、エアポートMRTを含めて桃園国際空港から台北市街地まで行く方法についてご紹介していきます。桃園国際空港を使って台北に行くという人はぜひ参考にしておいてください。
桃園国際空港と台北市街地の位置関係
台湾の玄関口として多くの旅行者が利用することになるが、台湾桃園国際空港(Taoyuan International Airport/TPE)です。日本からの直行便の多くがここに到着するため、初めての台湾旅行では利用する可能性が高い空港です。
桃園国際空港は台北市の西側、桃園市に位置します。台北駅までの距離は約40〜50kmあり、車や電車での移動時間はおよそ35〜60分かかります。
ちなみに台北市にも日本からのフライトが到着する「台北松山空港」があります。それぞれの空港の特徴を比較した記事が別にありますので、空港選びで迷っている方はそちらもご参照ください。

桃園国際空港から台北市街地まで行く4つの方法
桃園国際空港から台北市街地まで行くには4つの方法があります。
- 桃園空港MRT(台湾桃園国際空港捷運)
- バス
- タクシー
- レンタカー
それぞれどのような特徴があるのか詳しく見ていきましょう。
桃園空港MRT(台湾桃園国際空港捷運)
桃園国際空港から台北市中心部まで移動する方法で、もっともスタンダードな選択肢になります。深夜・早朝到着など特別な理由がない限り、往復いずれも桃園空港MRTを利用するというのがおすすめです。
列車は普通車(普通列車)と直達車(快速列車)の2種類があります。基本的には直達車を選んで移動してください。直達車の座席が埋まっていて、どうしても座りたいのであれば普通車でも構いませんが、各駅停車なのでかなり時間がかかります。
運賃:160元
所要時間:約35分から40分
始発時間:台北駅 6:00 / 空港第1ターミナル駅 5:58 / 空港第2ターミナル駅 5:55
終電時間:台北駅 23:37 / 空港第1ターミナル駅 23:37 / 空港第2ターミナル駅 23:35
ポイント
- 悠遊カード(EasyCard)はデザインが豊富なコンビニでの購入がおすすめ
- 車内は飲食禁止なのでご注意ください

バス(1819)
目的地が忠孝東路や西門などで、台北駅からまた移動しなくてはいけないない場合にはバスを使うのもおすすめです。ただし渋滞に巻き込まれることもあるので、台北駅から桃園国際空港への移動に使う場合には時間に余裕を持って台北駅に向かいましょう。
運賃のやすさが魅力ですが、渋滞リスクを考えるとあえて利用する必要がありません。終電後に桃園国際空港に向かうときや、終電後に桃園国際空港を出発するときの選択肢として考えておきましょう。
運賃(台北駅):4列シート 132元 / 3列シート 159元
所要時間(台北駅):約55分
運行時間:0:10〜23:30
ポイント
- 渋滞リスクがあり到着時間が大幅に遅れることがある
- 実質24時間運行なので終電後の移動方法として使える

タクシー
深夜便で桃園国際空港に到着した場合には、タクシーを使うという選択肢もあります。目的地まで直行できるので、かなり快適に移動できます。ただし料金が高いので1人ではなく3〜4人での利用がおすすめです。また、交通渋滞に巻き込まれることもあるので、台北駅から桃園国際空港への移動には不向きです。
ただし、ホテルから桃園国際空港までダイレクトにアクセスできるので、トータルの移動時間を減らせるといったメリットはあります。荷物が多いときや、小さなお子さんや高齢者と一緒のときの移動方法としてもおすすめです。
運賃(台北駅):1,100〜1,500元
所要時間(台北駅):約40分
運行時間:24時間
ポイント
- 深夜は割増料金になるので注意が必要
- 白タクではなく正規のタクシーを利用すること(タクシー乗り場から乗車)
- 行き先をメモしておけば中国語を話せなくてもOK

レンタカー
台湾で運転するための書類が揃っているなら、レンタカーを借りるという方法もあります。台北観光だけならレンタカーは必要ありませんが、レンタカーがあることで行動範囲が広がるため、いつもと違う台北の姿を見ることができます。桃園国際空港にはいくつもレンタカーサービスがありますので、選択肢のひとつとして考えておきましょう。
レンタカーについては別記事がございますので、そちらをご参照ください。

配車アプリを利用する
台北で使える配車アプリには「Uber」と「台灣大車隊(55688)」などがあり、桃園国際空港への送迎にも対応しています。ただし、近年はタクシーと料金が変わらないどころか、割高になっているケースもあるため、利用シーンが限られます。
- 台北郊外から空港に直接向かいたいとき
- アプリ内で支払いを完結したいとき
このようなケースで配車アプリは有効です。アプリは何種類もありますが、基本的には「Uber」と「台灣大車隊(55688)」の両方を入れておけばOKです。
運賃(台北駅):1,100〜1,500元
所要時間(台北駅):約40分
運行時間:24時間
ポイント
- 料金も時間もタクシーと変わらない
- 中国語を話せなくても目的地まで移動できる
- タクシーが見つからないエリアからの移動におすすめ
まとめ:事前に移動方法を決めておくと安心
初めての台湾旅行では、空港から市街地までの移動が最初の不安ポイントになります。悩ましいことに桃園国際空港から台北市内へ行く方法はMRT・バス・タクシー・レンタカー・配車アプリと選択肢が豊富にあり、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
何度も桃園国際空港を使っている私の経験では、MRTを選んでおけばまず間違いありませんが、ケースバイケースで最適な移動方法は異なります。
- 速さと安心感を重視:MRT
- 安さを重視:バス
- 荷物が多い/家族旅行:タクシー
- 言葉に不安がある:配車アプリ
- 深夜・早朝到着:バス・タクシー・配車アプリ
このように、自分の旅行スタイルに合わせてあらかじめ移動方法を決めておけば、到着後に慌てる必要がなく、安心して旅をスタートできます。フライトが予定通り到着するケースと、遅延するケースの2通り考えておき、その状況に合わせて選びましょう。