
台湾はスクーター天国と言っていいほどスクーターが走っており、庶民の足として欠かせない交通手段になっています。もちろん日本人観光客も、免許さえあればスクーターを借りて台北の街を運転できます。ただ、慣れない運転になるので気をつけなくてはいけないポイントがいくつもあります。
そこでここでは、台湾でレンタルスクーターを借りるときに注意すべきポイントについて、詳しく解説していきます。スクーターがあれば行動範囲が大きく広がり、台湾での時間がとても有意義なものになりますので、ぜひポイントを抑えてスクーターのある旅行を楽しんでください。
台湾でレンタルスクーターを借りるときに必要になる書類

台湾でスクーターを運転する場合には、国際運転免許証ではななく日本の運転免許証とその中国語翻訳文が必要になります。それに合わせてパスポートも必要になり、レンタルバイク屋によってはデポジットとしてクレジットカードを求められることもあります。
- 日本の運転免許証(普通二輪・大型二輪)
- 日本の運転免許証の中国語翻訳文
- パスポート
- クレジットカード
台湾で借りられるスクーターの多くが100〜125ccとなっており、普通重型機器腳踏車という区分になります。この場合、原付免許ではNGで、普通二輪以上の免許証が必要になりますのでご注意ください。ちなみにレンタルショップによっては、免許証の有効期限が12か月以上残っていることが条件になることもあるのでご注意ください。
また、台湾では国際免許証を使うことができません。レンタルスクーターを利用する場合には「日本の運転免許証」が有効で、その有効性を示すために「中国語翻訳文」が必要になります。
中国語翻訳文は下記のいずれかで作成してもらいましょう。
- 日本台湾交流協会の台北事務所
- 日本台湾交流協会の高雄事務所
- JAFの運転免許証翻訳文申請サイト
おすすめなのは「JAFの運転免許証翻訳文申請サイト」です。JAFで中国語翻訳文を作成してもらうときの費用は4,400円。さらにコンビニでの印刷料金として1枚につき20円かかります。ちなみに、申込みをしてから印刷可能になるまで通常1~2週間程度かかります。
台湾のレンタルスクーター料金相場

台湾のレンタルスクーター料金相場は、24時間レンタルで500~700台湾ドル(約2,500~3,500円)が相場になります。料金設定はレンタルショップごとに異なり、一定の距離以上走ると1kmごとに追加料金が発生することもあるのでご注意ください。
また、外国人の利用の場合デポジットが発生することもあります。デポジットもショップごとに異なり、台北ですとデポジットが3,000台湾ドルを超えることもあります。もちろん、無事に帰ってくればデポジットは戻りますので、安全運転を心掛けましょう。
ちなみに、最近増えているWeMo ScooterやGoShareなどのシェアバイクは時間制となっていて、乗った時間に合わせて請求されます。
台湾でレンタルスクーターを借りるときの流れ
次に台湾でレンタルスクーターを借りるときの流れを見ていきましょう。
まずは日本国内にいるうちに下記書類を準備してください。
- 日本の運転免許証(普通二輪・大型二輪)
- 日本の運転免許証の中国語翻訳文
- パスポート
- クレジットカード
- インターネットでレンタルショップを探しておき、条件のいいレンタル店を選びましょう。
- 料金だけでなく、駅やホテルに近いかなども考慮してください
- 必要なレンタル期間とスクーターのタイプを選択します。
- レンタルプランには、保険の有無や走行距離の制限が含まれている場合があるので、確認が必要です。
- スクーターのレンタル契約を読み、理解した上でサインします。契約内容には、レンタル期間、料金、保険の詳細、返却時の状態基準などが含まれます。
- 支払いを行い、デポジットが必要な場合はそれも支払います。
- スクーターの状態をチェックし、傷や故障がないか確認します。あれば、店員に報告し、記録してもらいましょう。
- スクーターの基本操作方法を確認し、不明点があればレンタルショップのスタッフに尋ねます。
- 満タンでの返却が必要な場合は油種を確認しておきましょう。
- スクーターの状態をチェックし、傷や故障がないか確認します。あれば、店員に報告し、記録してもらいましょう。
- スクーターの基本操作方法を確認し、不明点があればレンタルショップのスタッフに尋ねます。
- 満タンでの返却が必要な場合は油種を確認しておきましょう。
- 満タンにする必要がある場合には、レンタルショップ近くの給油所でガソリンを入れてください。
- 約束された時間と場所にスクーターを返却します。スクーターの状態をスタッフと共にチェックし、問題がなければデポジットが返金されます。
台湾でレンタルスクーターを借りるときの注意点

台湾でレンタルスクーターを運転するときには、いくつか注意しなくてはいけないポイントがあります。どのような点に注意すればいいか見ていきましょう。
- 指定された種類のガソリンを給油する
- 右側通行で運転する
- スクーターは2段階左折
- 赤いラインが引かれている場所は駐車禁止
- バイク用駐車スペースは有料になるケースもある
この5点が台湾でレンタルスクーターを借りるときの注意点になります。安全に運転するためにとても重要な内容ですので、それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
指定された種類のガソリンを給油する
台湾には「98・95・92」の3種類のガソリンがあり、それぞれオクタン価を意味します。スクーターの場合には92を選ぶのが一般的とされていますが、スクーターの車種によっても異なりますので、レンタルショップで給油するガソリンの種類を確認しておきましょう。
「95」と指定されたら、必ず「95」で給油するようにしてください。
ちなみにショップによっては、満タン返却を求められないケースがあります。この場合、借りたスクーターのタンクがほぼ空っぽになっていることもありますので、スクーターを借りたらまずどれくらいガソリンが残っているかチェックし、空に近いようならすぐに給油しましょう。
右側通行で運転する
台湾は日本と違って右側通行となります。もちろんスクーターも右側通行になりますので、日本と同じ感覚で左側車線を走らないように気をつけてください。基本的には周りをよく見て、流れに乗って運転すれば大丈夫です。
スクーターは2段階左折
台北のような大きな街を運転するうえで気をつけなくてはいけないのが、スクーターは片側3車線以上の交差点を左折する場合には2段階左折になるということです。これは厳格に義務づけられていますので、日本の感覚で「見られてないからいいや」と曲がるのではなく、きちんと2段階で左折しましょう。
赤いラインが引かれている場所は駐車禁止
台北の街を歩いていると、どこにでもスクーターを停めているように思えますが、スクーターを停めては行けない場所があります。それが歩道の端に赤い線が引かれている場所で、ここはスクーターだけでなく自動車も駐車禁止となっており、スクーターを停めてしまうと駐車違反の対象になります。
他の人が停めていると駐車してしまいたくなりますが、白く囲われたバイク専用の駐車スペースが用意されていますので、そちらに停めるようにしましょう。
バイク用駐車スペースは有料になるケースもある
バイク用の駐車スペースにスクーターを停めていたのに、駐車違反のような紙がバイクに貼られていることがあります。でも慌てる必要はありません。それは駐車料金の請求書で、コンビニのレジに持っていけば駐車料金の支払いができます。20元くらいのことですので気にせずに利用しましょう。
台湾のレンタルスクーター Q&A

- ヘルメットは借りられますか?
-
基本的にどのレンタルスクーターにもヘルメットが付いてきます。
- レンタルスクーターは2人乗りできますか?
-
はい。ほとんどのレンタルスクーターは2人乗り可能です。
- 少しお酒を飲んだくらいなら運転してもいいと聞いたのですが?
-
そんなことはありません。飲酒運転は厳罰対象ですので、お酒を飲んだら絶対に運転しないでください。また台湾料理の中には薑母鴨のようにアルコール成分が含まれている料理もあるので注意が必要です。
- 何歳から利用できますか?
-
必要書類が揃っていれば18歳から利用できます。ただし20歳未満は保護者の同意書が必要です。
レンタルスクーターを利用して行動範囲を広げよう
台湾はMRTとバスで大抵のところに行けますが、素早く移動したい場合にはスクーターに勝るものはありません。スクーターがあるだけで行動範囲が大きく広がり、これまで行けなかった場所にも気軽に行けるようになります。そして運転もそれほど難しくないので台湾に慣れてきたら積極的に利用したいところです。
運転に不安があるという人が無理に使う必要はありませんが、便利であることには間違いありませんので、台湾をもっと自由に動き回りたいのであれば、ぜひレンタルスクーターを借りてみてください。