台北で泊まるならどこがベスト？台湾旅行に便利な場所とホテル選びのコツ

2025年6月14日

初めての台湾旅行で悩ましいのがホテル選び。台北に何度か通っていれば「飲食店が多い」「観光に便利」など、エリアのごとの特徴がわかってきて、ホテル選びもスムーズに行えるようになりますが、初めてだと「台北で泊まるならどこが便利？」と悩んでしまいますよね。

そこでこの記事では、台北の主要エリアの特徴と、目的別におすすめの宿泊場所、ホテル選びのコツをわかりやすくご紹介していきます。限られた滞在時間をムダなく楽しむためにも、あなたにぴったりの宿泊エリアを見つけましょう。

台北のホテル選びは「立地」がカギ！エリア別の特徴とは

台北はコンパクトな都市ですが、エリアごとに街の雰囲気や観光スポットへのアクセスしやすさが異なります。MRT（地下鉄）やバスが発達しているとはいえ、数泊という限られた期間の旅行の場合は、ホテルの立地によって旅の効率が大きく左右されるといっても過言ではありません。

たとえば、桃園国際空港へのアクセスを重視したいなら「台北駅周辺」、カフェ巡りやおしゃれな買い物を楽しみたいなら「東區（忠孝復興エリア）」、コスパ重視でアクティブに動きたいなら「西門町」など、目的に合ったエリアを選ぶことで、より満足度の高い旅が実現できます。

また、台北は日本語や英語が通じやすく、ゲストハウスでも日本語が通じることもあります（むしろ中級ホテルよりもゲストハウスのほうが日本語が通じます）。このためホテルの選択肢も豊富で、ドミトリータイプの格安宿から、日系ホテル、高級ホテルまで幅広く揃っているため、予算やスタイルに応じて柔軟に選べます。

旅行の目的と予算の組み合わせで、最適なエリアを絞ることができるので、どのエリアでホテルを選べばいいかわからないという方は、これから紹介する各エリアの特徴を参考にして、自分の旅にぴったりの滞在先を見つけてください。

初心者におすすめ！台北駅周辺エリア

台湾旅行が初めての方や、1泊2日など短期滞在の方に特におすすめなのが台北駅周辺エリアです（私も初めての台湾旅行は台北駅近くのホテルに宿泊しました）。台北駅は、台湾の陸の玄関口ともいえる存在で、MRT（地下鉄）、台湾鉄道、台湾新幹線、高速バスなど、すべての主要交通機関が集まっています。

さらに、桃園空港・松山空港のどちらからもアクセスしやすいのが大きな魅力。空港から到着してすぐホテルに向かえるので、無駄な移動時間を減らし、すぐに観光をスタートできます。

駅の周辺には、ショッピングモールや飲食店、コンビニ、両替所なども充実。言語面でも比較的日本語が通じやすく、治安も良好で安心して滞在できるエリアです。朝早く出発するフライトにも対応しやすいため、時間を有効に使いたい人には最適です。

宿泊施設も豊富で、ビジネスホテルから中級ホテル、リーズナブルなゲストハウスまで多彩な選択肢があります。観光・グルメ・移動のすべてをバランスよくこなしたい人にぴったりのエリアです。

ただし、台北駅はとても広く、移動に階段を利用することになります。しかも台北駅周辺の歩道は荒れている部分が多く、大きなキャリーケースを引っ張っての移動には適していません。大きなキャリーケースがあるなら、別のエリアを選ぶか、空港からのタクシー移動も視野に入れておきましょう。

おしゃれ好きや女子旅なら東區（忠孝復興〜敦化）エリア

台湾の最新トレンドを感じたい方や、カフェ巡りやショッピングを楽しみたい女子旅におすすめなのが、台北の東區（トンチュー）エリアです。MRT忠孝復興駅から敦化駅周辺にかけてのこのエリアは「青山・表参道」のような雰囲気があり、おしゃれなブティック、台湾ブランドのショップ、人気のカフェなどが集まっています。

このエリアは台北の中でも治安が良く、女性の1人旅でも安心して滞在できるのも女性におすすめする理由のひとつです。夜遅くまで営業しているカフェやバーも多く、観光の後もゆったり過ごせます。

また、台北101や国父紀念館、松山文創園区などの観光地へもアクセスしやすく、観光＋ショッピング＋グルメをバランスよく楽しめるといった魅力もあります。

ホテルの選択肢も豊富で、デザイン性の高いブティックホテルや、女子向けサービスが充実した宿泊施設が多いのが特徴。内装やアメニティにもこだわる人にはぴったりの滞在先が見つかるはずです。

コスパ重視＆夜も楽しみたいなら西門町エリア

リーズナブルに台北旅行を楽しみたい人や、夜遅くまでアクティブに過ごしたい人におすすめなのが西門町（シーメンディン）エリアです。MRT西門駅周辺に広がるこのエリアは、台湾の原宿とも呼ばれる若者文化の発信地です。ローカル感とポップカルチャーが混ざり合った、にぎやかでエネルギッシュな雰囲気が魅力です。

ファッション、雑貨、アニメ、ストリートパフォーマンスなど見どころが多く、何日滞在しても飽きることはありません。さらに、ローカルグルメも充実しており、夜遅くまで営業しているお店が多いので、1日中楽しめるのが西門町の強みです。

ホテルはカジュアルでコスパの良い宿泊施設が豊富。ドミトリータイプのゲストハウスから、1万円以下で泊まれる中級ホテルまで幅広く、選択肢が多いのも西門の魅力です。また、台北駅までMRTで1駅（徒歩でも25分ほど）とアクセスも良好です。

旅費を抑えつつ、台北の「にぎやかさ」や「ローカルグルメ」を満喫したいなら、西門町エリアを選びましょう。

Sotetsu Grand Fresa Taipei Ximen（相鉄グランドフレッサ台北西門）

2024年2月開業の新しいホテルで、日本のホテルらしく、機能的で洗練された客室が魅力。洗濯機も用意されており、日本語対応もしっかりしているので、長期滞在にも初台湾にもおすすめです。相鉄ホテルズクラブ会員にはお得なご宿泊特典が用意されています。

Hotel Midtown Richardson（徳立荘酒店）

西門駅から徒歩1分という便利な立地で、レストランも充実しています。チェックイン前に荷物を預かってもらえるので、午前中に台北に到着するフライトを利用する人にもおすすめです。素泊まりで1万円前後とリーズナブルな料金設定も魅力です。

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Solaria Nishitetsu Hotel Taipei Ximen（ソラリア西鉄ホテル台北西門）

楽天トラベルアワード2024受賞を受賞した日系ホテルです。スタイリッシュでエレガントな空間が魅力で、日本語スタッフが常駐しているので安心です。セルフロッカーが用意されており、チェックアウト後も荷物を預けることができます。

家族旅行や長めの滞在なら中山・大直エリア

落ち着いた雰囲気が好きな方や、家族連れ、長期滞在者におすすめなのが、中山（チュウザン）・大直（ダージー）エリアです。台北市内でも治安が良く、騒がしすぎないこのエリアは、子ども連れや年配の家族と一緒の旅行でも安心して滞在できます。

中山エリアは日系企業や大使館、老舗百貨店が集まる国際色豊かな街で、日本語が通じる施設も多く、日本人観光客に人気があります。駅周辺には日本式のレストランやスーパーマーケットもあり、食事の不安が少ないのも魅力です。

大直エリアは緑が多く、近代的なショッピングモール「美麗華百楽園（メイリーホア）」や映画館、観覧車などのエンタメ施設も充実。MRT文湖線で市内中心部へのアクセスも良く、静かで広めのホテルが多いことから、長めの滞在にもぴったりです。

Taipei Marriott Hotel（台北マリオット・ホテル）

Miramar美麗華百楽園や美麗華摩天輪（メイリーフア大観覧車）、Jiannan Mountain night viewなどの多くの観光名所の近くに位置する高級ホテルです。部屋からの眺望が素晴らしく、人気の飲食店にもアクセスしやすいなど立地の良さも魅力のひとつです。

The Okura Prestige Taipei（大倉久和大飯店）

ゲストリレーションズ担当者が宿泊者の希望に応じて、レストランや観光スポット、マッサージ店などを紹介してくれます。台湾の旬の素材を活かした朝食が人気。さらに大浴場があるなど、日本の高級ホテルと遜色ないサービスを受けられます。

Colors Infinity Inn（カラーズ・インフィニティ・イン）

中山北路沿いに位置するリーズナブルな価格のホテルです。1泊6,000円台から宿泊可能でありながらも、清潔感があり、利用者から高く評価されています。ファミリールームもあるため、小さなお子さんのいる家族での台湾旅行にもおすすめです。

弾丸旅行・週末旅なら台北松山空港近くが便利

週末の1泊2日や弾丸旅行で台湾・台北を訪れるなら、台北松山空港近くのホテルに泊まるのがおすすめです。松山空港は市内中心部からわずか20分以内という好立地にあり、空港と観光地の距離が非常に近いため、滞在時間を最大限に利用できます。

羽田空港からの直行便が発着する松山空港は、ターミナルもコンパクトで入国・出国の手続きがスムーズ。移動時間の短縮によって、到着後すぐ観光に出かけられ、帰国前もぎりぎりまで観光を楽めます。

空港近くのMRT文湖線沿線（南京復興駅、忠孝復興駅、松山機場駅など）は、ビジネス街と観光地が交差する便利なエリア。台北101、中山、東區（忠孝エリア）にも電車1本でアクセス可能で、ショッピングやグルメ、観光も短時間で楽しめます。

また、このエリアには日本語対応スタッフがいるホテルや、日本系ブランドの宿泊施設も多く、短期滞在でもストレスなく過ごせる環境が整っています。落ち着いた雰囲気のエリアでもあるので、朝の散歩なども楽しめます。

Simple + Hotel（台北馥華商旅敦北館）

MRT南京復興出口より徒歩約2分の好立地で、コインランドリーと乾燥機が設置されているので、長期滞在にも適しています。文字通りシンプルなホテルですが、日本語を話せるスタッフもいるため、中国語を話せない人でも安心して宿泊できます。

arTree Hotel（阿樹国際旅店）

シーザーパークホテルグループ傘下のデザイナーズホテルです。日本語が通じるスタッフが不在な場合も、英語でのコミュニケーションは可能です。まるで森に包まれるような工夫を凝らした家具やインテリアが魅力。利用者が多いほどお得に泊まれるので、家族旅行での利用におすすめです。

Taipei Fullerton Hotel – Maison North（台北馥敦飯店-馥寓）

2017年、2018年と2年連続「LuxuryMordenHotel」を受賞したハイクオリティホテルです。部屋内のミニバーは無料利用可能。セミビュッフェ形式の朝食も人気があり、きめ細やかなサービスで満足度の高い宿泊を期待できます。

台北のホテル選びで失敗しないためのチェックポイント

台北には魅力的なホテルが数多くありますが、「安かったから」「有名だから」と選んでしまうと、現地で「思っていたのと違う……」と後悔することになる可能性があります。限られた滞在時間を有意義に過ごすためにも、以下のポイントを押さえて、自分に合ったホテルを選びましょう。

✅ MRT駅から徒歩5分以内か確認する: 台北観光はMRT（地下鉄）での移動が基本となります。駅から遠いと移動に時間も体力も消耗します。「駅徒歩5分以内」が快適な滞在の目安ですので、できるだけ駅近くのホテルを選ぶように心掛けてください。
✅ 目的に合ったエリアかどうかを見極める: 観光メインなら台北駅周辺や西門町、グルメ・ショッピング重視なら東區、静かに過ごしたいなら中山・大直など、旅の目的に合わせて立地を選びましょう。
✅ 朝食の有無と内容をチェックする: 朝食付きかどうか、台湾ローカルフードが出るのか、ビュッフェか軽食かなどをチェックしておきましょう。早朝出発の予定がある場合は、テイクアウト対応可能か確認しておいてください。
✅ バスタブや洗濯設備の有無をチェックする: バスタブ付きの部屋は限られるので、ホテルではしっかりリラックスしたい方は事前に確認しておきましょう。長期滞在なら洗濯機のあるホテルがおすすめです。
✅ クチコミ評価を参考にする: 宿泊予約サイトのレビューは、「清潔さ」「静かさ」「スタッフの対応」「ホテル周辺エリアの環境」など実際の滞在に直結する情報がいくつも記載されています。日本語のレビューだけでなく、英語のレビューも目を通しておくと、より多くの情報が手に入ります。
✅ 深夜到着・早朝出発時のチェックイン体制を確認する: 週末弾丸旅やLCC利用の場合、フライトの発着が深夜や早朝になることが多いため、深夜チェックイン・早朝チェックアウトが可能かを事前に調べておきましょう。
✅ 支払い方法・キャンセルポリシーを事前に確認しておく: カード決済の可否・デポジットの有無・キャンセル条件などを、予約時に確認しておくことで宿泊時のトラブルを防げます。