台湾の夜のお楽しみといえば夜市ですよね。代表的な夜市といえば士林夜市で、ほとんどのガイドブックで紹介されているため、観光先として候補に入れている人も多いかと思います。でも、台湾は外食文化が根付いていることもあり、台北市内には無数の夜市が開かれています。
その中でもおすすめの夜市をいくつかご紹介していきます。すでに人気の夜市もあれば、日本人のほとんどがその存在を知らない夜市もあります。ただ、いずれも安全な夜市ばかりですので、観光スポットだけでなくローカルな夜市も知りたいという人は、ぜひ参考にしてください。
台北市内のおすすめ夜市
台湾旅人でおすすめの夜市は次の10ヶ所です。
- 士林夜市(★★★★)
- 饒河街観光夜市(★★★★★)
- 臨江街観光夜市(通化街夜市・★★★★)
- 寧夏路夜市(★★★★★)
- 師大夜市(★★★)
- 南機場夜市(★★★★★)
- 楽華夜市(★★★★★)
- 延三夜市(★★★)
- 雙城街夜市(★★★★)
- 公館夜市(★★★★)
それぞれの特徴を簡単にご紹介していきます。
士林夜市(★★★★)
士林夜市は台北市にある最も有名な夜市の一つで、地元の人々だけでなく観光客にも人気があります。この夜市は食べ物の屋台が豊富で、台湾の伝統的なスナックやドリンク、海鮮料理、デザートなどさまざまな種類の料理を楽しむことができます。
食べ物の屋台以外にも、衣類、アクセサリー、雑貨などを扱う店舗も多数あり、お土産探しにも適しています。歩いているだけでも楽しいスポットですので、食事はレストランで楽しんで、夜市は雰囲気を楽しめればいいという人にもおすすめです。
住所 | No. 101, Jihe Rd, Shilin District, Taipei City, 台湾 111 |
アクセス | MRT剣潭駅下車 徒歩約5分 |
営業時間 | 16:00-24:00 |
休業日 | なし |
饒河街観光夜市(★★★★★)
饒河街観光夜市は飲食の屋台の多さで人気のある観光屋台です。MRT松山駅のすぐ近くに位置し、アクセスしやすいことから多くの外国人観光客で賑わいます。
台北市にある有名な夜市の一つで、特に食べ物の屋台で知られています。この夜市は饒河街に位置しており、MRT松山駅のすぐ近くにあり、アクセスが非常に便利です。名物の「胡椒餅」はもちろんのこと、絶対に外せないのが「蚵仔煎(オアジェン)」。いくつもの名店があるので、牡蠣が好きならはしごするのがおすすめ。
住所 | Raohe St, Songshan District, Taipei City, 台湾 105 |
アクセス | MRT松山駅下車 徒歩約3分 |
営業時間 | 17:00-24:00 |
休業日 | なし |
臨江街観光夜市(通化街夜市・★★★★)
MRT信義安和駅やMRT台北101/世貿駅からアクセスしやすい場所に位置する夜市で、台北101の夜景とセットで楽しむのがおすすめです。ローカルな夜市なので、さまざまな種類の台湾屋台を楽しめます。雑貨も充実しており、ちょっとしたおみやげ探しにもぴったり。
周辺にはマッサージ店も多く、観光で歩きすぎて疲れた日には、気になるお店でほぐしてもらうのもおすすめ。現地の人たちの日常生活の中に入り込めるようなワクワク感があり、すでに何度も台湾を訪れている人に出かけてもらいたい夜市のひとつです。
住所 | Linjiang St, Da’an District, Taipei City, 台湾 106 |
アクセス | MRT信義安和下車 徒歩約6分 |
営業時間 | 18:00-24:00 |
休業日 | なし |
寧夏路夜市(★★★★★)
2024年11月にリニューアルしたローカルに人気の夜市です。たった200mに人気の店舗がギュッと詰まっていて、短時間で夜市を楽しみたいという人におすすめです。多くのファンを抱えている名店が多く、休日の夕食どきには行列になっているお店も少なくありません。
寧夏路夜市に行ったら、絶対に食べたいのが「蚵仔煎」。
- 賴鶏蛋蚵仔煎
- 蚵仔煎大王
- 圓環邊蚵仔煎
この3店舗は並んででも食べる価値があります。それぞれ味が異なるので、自分の好みをチェックするために3店舗はしごするのもいいかもしれません。
住所 | No. 58號, Ningxia Rd, Datong District, Taipei City, 台湾 103 |
アクセス | MRT雙連駅下車 徒歩約8分 |
営業時間 | 17:00-23:30 |
休業日 | なし |
師大夜市(★★★)
師大夜市は台湾師範大学の近くに位置することから、若者が中心の夜市になります。最新トレンドのファッションアイテムが豊富で、台湾の今を知りたいという人におすすめです。食べ物も飲み物も、トレンドを意識したものが多く、他の夜市では見かけないフードに出会えることもあります。
夜市の雰囲気がそれほどなく、比較的静かで落ち着いているため、ゆっくりとした時間を過ごしたい人との相性がいいエリアでもあります。学生のために、夜だけでなく昼も営業しているお店も多いので、ランチに1人ご飯ができるお店を探している人にもおすすめです。
住所 | Lane 39, Shida Rd, Da’an District, Taipei City, 台湾 106 |
アクセス | MRT台電大楼駅下車 徒歩約6分 |
営業時間 | 16:00-23:00 |
休業日 | なし |
南機場夜市(★★★★★)
夜市で美味しい台湾グルメを楽しみたい人におすすめなのが、南機場夜市です。台北ミシュラン本にリスト入りするお店が続出しており、台北の夜市の中でも「美味しさ」を追求する人にとって、頭ひとつ飛び出した状態になっているローカルな夜市です。
難点はややアクセスしづらいことで、地下鉄駅から15分程度歩く必要があります。ただ、それをしてでも行く価値があります(バスを使えばいいだけですが)。そして、もうひとつ悩ましいのが行列ができやすいこと。目当てのお店がある人は平日の17時狙いで行くようにしましょう。
住所 | Lane 307, Section 2, Zhonghua Rd, Zhongzheng District, Taipei City, 台湾 100 |
アクセス | MRT小南門駅下車 徒歩約15分 |
営業時間 | 17:00-24:00 |
休業日 | なし |
楽華夜市(★★★★★)
楽華夜市は新北市にある夜市ですが、台北市からも多くの人が足繁く通う人気の夜市でもあります。大きな夜市でありながらも、地元の人たちのための夜市ということもあり、台北の夜市にはないローカルな空気感で隅々まで満たされています。
台湾グルメはもちろんのこと、雑貨やファッションアイテム、さらにはペットまで売られています。それでもおすすめは、やはり台湾グルメ。他の夜市では見かけないような家庭料理も多く、とにかく食い倒れるくらいの気持ちで、挑んでもらいたいローカルな夜市です。
住所 | Yongping Rd, Yonghe District, New Taipei City, 台湾 234 |
アクセス | MRT頂渓駅下車 徒歩約10分 |
営業時間 | 16:00-24:00 |
休業日 | なし |
延三夜市(★★★)
ほんの少しも観光地化されていない、本物のローカルな夜市です。それゆえに派手さはありませんが、家庭的な雰囲気で居心地がよく、台湾旅人スタッフが台湾に行くたびに通っている夜市のひとつです。どのお店もそれほど混雑していないというのも延三夜市の魅力です。
台湾初心者だと刺激が足りないと感じるかもしれませんが、もっとディープな台湾の一面を見たくなったら、延三夜市に行ってみてください。自分の知らなかった台湾に触れることができ、もっと台湾が好きになるはずです。
住所 | Section 3, Yanping N Rd, Datong District, Taipei City, 台湾 103 |
アクセス | MRT大橋頭駅下車 徒歩約3分 |
営業時間 | 18:00-24:00 |
休業日 | なし |
雙城街夜市(★★★★)
台北ローカル飯が集まる買い食い天国です。朝から営業しているお店もあるので、台北でローカルな朝ご飯を探している人にもおすすめです。昼と夜ではオープンしているお店も違うので、行く時間帯によって何度でも楽しめるのが、雙城街夜市の魅力です。
観光夜市のように雑貨やファッションアイテムが並んでいるというのではなく、とにかく「食べる」がメインの夜市です。地元の人と相席になることも多く、海外旅行ならではの醍醐味を楽しめるのも雙城街夜市の魅力です。
住所 | Shuangcheng St, Zhongshan District, Taipei City, 台湾 104 |
アクセス | MRT中山国小駅下車 徒歩約5分 |
営業時間 | 8:00-24:00 |
休業日 | なし |
公館夜市(★★★★)
台湾大学の目の前に位置し、入り組んだ路地にいくつもの屋台が並んでいるスタイルのローカルな夜市です。学生が多いため活気があり、古きよき台北を肌で感じることができます。他の夜市よりもお酒を販売しているお店も多く、隠れるようにして飲まなくてもいいのが嬉しいところ。
学生の街らしく安くて量が多いのが特長。できれば1人ではなく友人や家族と一緒に訪れたいところです。ファッションアイテムやスポーツ用品店も多いため、買い物も楽しみたいという人におすすめです。
住所 | Ln 90, Section 4, Roosevelt Rd, Da’an District, Taipei City, 台湾 100 |
アクセス | MRT公館駅下車 徒歩約1分 |
営業時間 | 15:00-23:45 |
休業日 | なし |
台北で夜市を観光するときに気をつけるべきポイント
夜市は台湾で人気の観光スポットではありますが、日本人が観光客として訪れるときには、いくつか気をつけなくてはいけないポイントがあります。どのようなポイントに気をつけなくてはいけないのか、詳しく見ていきましょう。
目的に合わせて訪れる時間を決める
夜市はその名前のとおり、夜に楽しむ観光スポットです。実際には地元の人たちが夕食を済ませる場所でもあるので、夕方から夜にかけての時間帯が混みます。食事を楽しみたいなら、この時間は外すのが理想ですが、だからといって夕方よりも早い時間に行くと、どのお店も準備中だったりします。
前提としては人ごみも含めて楽しむのがおすすめですが、食事をしっかり楽しみたいなら、20時くらいの少し遅い時間に行くのがおすすめです。平日の20時であれば、混雑もそれほどではなく、それでいて活気も十分に残っています。
また夜市の雰囲気を楽しめればOKというのであれば、18〜19時くらいに訪れるのがおすすめです。その場合は、ローカルな夜市よりも士林夜市のような人が集まる夜市を選びましょう。
屋台の衛生状態をチェックする
台北の夜市は基本的にどのお店も衛生管理はしっかりしていますが、高温多湿の屋外で調理をしている以上、普段から衛生管理を徹底している日本人だと、体調不良を引き起こす可能性があります。食事をするときにはできるだけ、より衛生管理がしっかりしている屋台を選びましょう。
- 沢山の人が並んでいる
- 調理器具が整理整頓されていてきれい
- 食材が新鮮
- 調理人の身だしなみがきれい
このような条件を満たしていれば安心です。お客さんが多いお店ほど食材がどんどん新しくなるので、地元で人気のお店であればかなり安心です。ただし、口に入れて違和感があるようでしたら、すぐに吐き出すようにしましょう。
ドリンクは事前に入手しておく
屋台では基本的にドリンクは売っていません。ドリンクは事前にコンビニなどで入手しておきましょう。日本と違って、飲み物の持ち込みは自由ですので、気を使わずに持ち込んだ飲み物と合わせていただきましょう。
地元の人たちはバイクでの移動が多いということもあり、あまりビールなどのお酒は飲みません。派手に飲んでいると悪い印象を与えますので、不要なトラブルを回避するためにも、1つの屋台に長時間留まっての飲酒は避けるようにしてください。
食べ物も飲み物も現地で消費する
屋台で食べきれなかったものをホテルに持ち帰る人もいるようですが、基本的には食べ物も飲み物も現地で消費しきってください。屋台の料理はその場で食べるから美味しいのであって、冷めてしまうと食べれたものでなかったりします。食べ切れる範囲で注文して、食べきってお店をあとにしましょう。
また台北の地下鉄は飲食禁止です。見えるところに屋台の料理などが出ていることも、あまり好ましくありません。どうしてもホテルに持ち帰りたいなら、きちんと袋に包んで、鞄の中に入れて持ち帰りましょう。もちろん、酔った勢いて、地下鉄で食べてしまうなんてことのないように気をつけてください。
自分の荷物は肌身離さず持ち歩く
台北は治安がいいとはいえ、鞄や財布をテーブルなどに置きっぱなしにしていると、置き引きに合う可能性があります。財布も見えるポケットに入れておくと、スリにあう可能性も考えられます。自分の大切なものは、肌身離さず持ち歩くようにしてください。
そもそも荷物も現金とパスポート、スマホくらいの最小限にしておくのも重要です。そして斜めがけバッグのように、荷室を体の前側に持ってこれるバッグを使うのもスリ対策になります。
日本と同じ感覚で持っていると、いつの間にか財布やスマホがなくなっていて困ることになります。ちなみに台北でパスポートを盗られた場合には、大使館や領事館ではなく領事業務を行っている日本台湾交流協会台北事務所で手続きをすることになります。
いざというときのために、日本台湾交流協会台北事務所の場所を頭に入れておきましょう。
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