【北投温泉】観光の合間に日帰り温泉でほっと一息

温泉は日本の文化と思っている人もいるかもしれませんが、実は台湾にも日本統治時代の名残として、現在でも温泉文化が残っています。台湾の温泉文化の発祥の地ともいえる温泉が、台北の北部にある「北投温泉(ベイトウ温泉)」です。

台北中心部からMRTで約30分というアクセスの良さから、台北の人たちにとって暮らしや記憶に深く根付いたスポットとなっている「北投温泉」。ここではそんな「北投温泉」についてご紹介していきます。

目次

北投温泉の歴史

北投温泉は日本統治時代に発展した台湾随一の温泉地です。台北の市街地からもアクセスしやすく、さらに白硫黄泉、青硫黄泉、鉄硫黄泉の3種類の泉質があるため、目的に合わせてお湯を使い分けできるといった魅力があります。

その始まりは1896年に平田源吾が開業した、台湾初の温泉旅館「天狗庵」にあります。そこから同じようにいくつもの温泉旅館が誕生し、1913年には東アジア最大級の公共浴場(現・北投温泉博物館)が建設されました。

現在も北投温泉には日本家屋風の建物が残っているのは、このような歴史があるためです。

日本統治時代は高級な保養地だった北投温泉ですが、その時代が終わってからは庶民が気軽に通える温泉地へと移行していきます。観光客はもちろんのこと、地元の人たちの日常生活がそこにあり、現在では台北で暮らす人たちの癒やしの地になっています。

北投温泉の見どころガイド

北投温泉は温泉だけでなく、さまざまな施設があり観光も楽しめるエリアとなっています。ここでは北投温泉で見逃すことができない、おすすめのスポットをご紹介します。

北投温泉博物館(北投溫泉博物館)

北投温泉博物館は、北投温泉の歴史と文化を今に伝える、北投を代表する歴史的建築です。もともとは1913年、日本統治時代に建てられた公共浴場「北投温泉公共浴場」で、当時は台湾最大級の温泉施設として多くの人に利用されていました。

建物は日本式木造建築と西洋建築の要素が融合した造りが特徴で、戦後に荒廃した時期もありましたが、現在は市の史跡として保存・公開されています。外観からは温泉地らしい趣を感じられ、館内に一歩足を踏み入れると、当時の面影を色濃く残す空間が広がります。

館内では、北投温泉の成り立ちや地質、温泉文化の変遷、日本統治時代から現代に至るまでの北投の歩みを、写真や資料を通して学べます。もっとも見どころなのが、かつて実際に使われていた大浴場跡。現在は入浴できませんが、広々とした浴槽からは、当時の賑わいや温泉文化の豊かさを感じられます。

営業時間:10:00〜18:00
休館日:月曜日
入館料金:無料
URL:https://hotspringmuseum.taipei/jp

地熱谷(地獄谷)

地熱谷は、北投温泉の源泉地帯にあたる場所で、北投を象徴する最も迫力のある自然スポットです。谷一帯から白い湯気が立ちのぼり、硫黄の独特な香りが漂う光景は、必見の価値あり。その荒々しい景観から、「地獄谷」とも呼ばれています。

この地に湧き出しているのは、火山活動によって生まれた高温の硫黄泉で、泉温は非常に高く、入浴はできません。かつては温泉卵が作られていたこともあり、北投温泉の“湯の源”として古くから知られてきました。2022年のリニューアルで遊歩道が新設されるなど、さまざまな角度から台湾の自然を感じられるスポットになっています。

地熱谷の魅力は、ただの観光スポットにとどまらず、北投が火山地帯であることを五感で体感できる点にあります。刻々と変化する湯気の量や水面の色合い、天候や時間帯によって異なる表情は、何度訪れても新鮮です。特に朝や夕方は、柔らかな光と湯気が重なり、幻想的な雰囲気に包まれます。

営業時間:10:00〜17:00
休館日:月曜日
入館料金:無料

北投公園

北投公園は、北投温泉街の中心を南北に貫くように広がる公園で、温泉地・北投の“日常”を感じられるスポットです。新北投駅から歩いてすぐの立地にあり、観光のスタート地点としても、多くの人が自然に足を運ぶエリアとなっています。

公園内には緑豊かな遊歩道が整備され、川のせせらぎを感じながらゆったりと散策ができます。派手な観光施設はありませんが、その分、地元の人が朝の散歩や運動、憩いの時間を過ごす姿が多く見られ、観光地でありながら生活の延長にある空気感に浸れます。

北投公園には北投温泉博物館や北投図書館といった歴史・文化スポットが公園内に点在しており、温泉の歴史を学びながら、緑の中でひと息つくことができるなど、観光と休憩を無理なく組み合わせられます。天気のいい日は愛読書を片手にのんびりするといった贅沢な時間の使い方をするがおすすめ。

北投図書館(北投圖書館)

北投図書館は、北投公園内に建つ自然と共生する美しい公共図書館で、北投温泉エリアを代表するランドマークのひとつです。2006年に開館したこの図書館は、環境に配慮した設計が高く評価され、世界的にも注目を集めています。

最大の特徴は、木材を多用した温かみのある建築デザイン。大きな窓からは自然光がたっぷりと入り、館内にいながら公園の緑や季節の移ろいを感じることができます。人工的な照明や空調に頼りすぎない設計は、「エコ建築」の象徴的存在として知られています。

館内は静かで落ち着いた雰囲気が保たれており、読書や勉強をする地元の人々の姿が印象的です。観光客も入館できますが、あくまで地域の人々の学びと憩いの場であるため、私語を控え、写真撮影のマナーを守ることが大切です。こうした空気感も、北投が単なる観光地ではないことを感じさせてくれます。

営業時間:8:30〜21:00(日・月:9:00〜17:00)
休館日:なし
入館料金:無料

北投温泉の日帰り温泉施設

せっかく北投温泉に行ったなら、日帰り温泉に入浴して帰りましょう。台湾の温泉は基本的に水着着用となりますので、旅の荷物に水着を忘れないように注意してください。

北投公共温泉(2026年2月まで改装工事により休業中)

水着着用の男女混浴の温泉施設です。強酸性の「青磺泉」で、肌にピリピリしますが、細胞活性化による疲労回復効果が期待できます。開放感のある露天風呂になっており、台湾の風を感じながら入浴できるのが最大の魅力です。地元の人でごった返しているので少し勇気がいりますが、ローカルな雰囲気を楽しみたい人におすすめです。

営業時間:5:30~22:00(入れ替え制)
休館日:なし
料金:大人40元、子供20元
MAP:https://maps.app.goo.gl/bJ6Hbhy5DvZK1ky46

瀧乃湯:Long Nice Hot Spring

台湾でも数少ない水着不要で入浴できる青磺泉の温泉です。以前は老朽化が進んだことで、少し寂れた雰囲気がありましたが、2017年に改装してからはおしゃれな人気スポットになっています。施設内で軽食を食べられるお店があるので、男女で訪れても待ちくたびれることがありません。

営業時間:6:30~21:00
休館日:なし
料金:150元
URL:https://www.longnice.com.tw

北投青磺名湯

台湾のローカルを満喫したい人におすすめなのが、北投駅と新北投駅の間にある北投青磺名湯です。ビルの中にある温泉で、初めてだとかなり戸惑うかもしれません。更衣室と浴室が別れていない台湾スタイル。でも水着不要で源泉かけ流し。台湾で非日常体験を味わいたい人はぜひ挑戦してみましょう。

営業時間:24時間
休館日:なし
料金:150元
MAP:https://maps.app.goo.gl/bvdRUdt1r2hunAYu5

北投温泉のおすすめホテル

北投温泉は温泉街ですので、もちろん宿泊施設も充実しており、日本人でも宿泊できます。台湾を何度も訪れており、いつもと違う台湾を味わいたいというのであれば、北投温泉に宿泊してみてはいかがでしょう。

エンパイアホテル
Empire Hotel

宿泊費を抑えて北投温泉の観光スポットを巡りたい人におすすめのホテルです。リーズナブルな価格設定でありながらも立地がよく、スタッフの対応も利用者から高く評価されています。建物が古いこともあり清潔感や快適さは価格相応ですが、部屋の浴槽で温泉を楽しむこともできます。

シャン ユエ ホットスプリングホテル
Shan-Yue Hotspring Hotel:山樂温泉會館

建物は少し古いものの屋内と屋外に温泉があり、館内でのんびりとした時間を過ごせます。新北投駅からすぐのところにあるのでアクセスしやすく、周辺での食事に悩むこともありません。チェックイン時間が20時からと遅いため、ホテルも満喫したいなら、2泊以上するのがおすすめ。

シルクススプリング北投
Wellspring by Silks Beitou:北投晶泉丰旅

シルクススプリング北投は2024年にオープンしたハイグレード温泉リゾートホテルです。大浴場はもちろんのこと、サウナ、ジム、室外プールを完備しており、満足度の高い宿泊体験で高く評価されています。ホテル内にはレストランもあり、最高級の台湾グルメを満喫できます。

北投温泉へのアクセス方法

北投温泉は台北中心部からとても行きやすく、公共交通機関でのアクセスが便利です。最も一般的でわかりやすいのが MRT(地下鉄)利用ルート です。

MRTを利用したアクセス方法
  1. 台北市内のMRT駅から赤ライン(淡水信義線)に乗車
  2. 北投駅で下車
  3. 北投駅で支線に乗り換え
  4. 新北投駅で下車(終点)
  5. 徒歩で温泉街へ移動

料金:約45〜55元
所要時間:約40分〜45分ほど

タクシーを利用したアクセス方法
  1. タクシーに乗車し「新北投駅」まで移動
  2. 新北投駅から徒歩で移動

料金目安:300〜400元(台北駅から北投温泉)

タクシーを使う場合も、新北投駅から遊歩道を歩いてアクセスするのがおすすめです。

ちなみに北投温泉は台北市街地と淡水の間にあるので、北投温泉で温泉を楽しんでから、淡水の夕日を見に行くというプランがおすすめです。淡水観光については別記事がありますので、ぜひそちらも参考にしてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次